育て方
【お手入れが楽です】
お客様のところにお届けする際は、透明なポッドの中に少し水が入った状態になります。
中の水が完全に無くなってから、ポッドの3分の1くらいの高さまでお水をあげてください。胡蝶蘭はポッドの下にある水を吸収しますので、水を継ぎ足してしまうと根腐れをおこす可能性があります。水やりは2~3週間に1回程度で十分です。
直射日光は好みません。日当たりの良いカーテン越しなどに置くとよいでしょう。
人が快適と感じる温度で十分花を咲かせ続けられます。室温20~25度で、風通しの良い場所が1番です。
今まで鉢物の花を枯らせてしまったことのある方でも、簡単に育てられるうえ、花持ちが良いので数ヶ月間お楽しみいただけます。
【なぜ少量の水で花が咲き続けるの?】
肉厚の葉には水分が多く含まれており、この葉が貯水タンクの役目を果たしています。また、特殊な光合成形態(CAM型光合成)を有しており、それによって自身の水分を失わないよう進化してきました。
化粧品などに含まれる、蘭から抽出する「オーキッドエキス」が保湿に優れているのはこのためです。
同じような特殊な光合成をする植物として、サボテンや空気清浄能力が高いサンセベリア(別名・トラの尾)などがあります。
2番花を咲かせてみよう
- 花が枯れた後、茎や葉、根の先などで枯れた部分を切り落とします。(「楽しみ方」の「グリーンの胡蝶蘭」参照)
- 花が咲いていた頃と同じように陽当たりや水やりを継続していきます。
- 花が枯れてから約2~3ヶ月で新芽や新根が出てきます。
- 新芽は肉厚の葉の間から出てきますので、5~6㎝ほど伸びたところで支柱を立てそれに麻ひもなどでくくりつけていきましょう。支柱にくくりつけなければ、そのまま勝手に伸びていきます。写真は何も手をかけないで育ったものです。
- やがてつぼみを付け、最初の花が枯れてから、早いものだと6ヶ月ほどで花が咲きます。これが2番花です。2番花が咲いたものは、その後3番、4番と花を咲かせるものもあります。
ただすべての株がそうなるというわけではなく、株由来のものでかつ環境があった場合に咲きます。 葉が枯れない限り、グリーンとしても楽しめますので「いつか咲くかも」と期待をかけながらお世話するのも楽しいですね。
楽しみ方
いろいろな楽しみ方があります
- 胡蝶蘭風呂
花を摘んで浴槽に入れてみましょう。お湯に浮かぶ胡蝶蘭に囲まれて、ちょっとした非日常が味わえます。花は入浴後にお湯からあげて水につけておけば、1週間ほどは咲き続けますので、その間胡蝶蘭風呂を楽しめます。
- 着生胡蝶蘭フォトフレーム
胡蝶蘭は「着生植物」で、コルクボードや植木鉢など表面が凸凹していない物にくっつき、花を咲かせることができます。根が地中に埋まっていなくても水分を吸収できるのです。そこでフォトフレームに花が終わった胡蝶蘭を着生させ、壁にかけて育てることもできます。壁から胡蝶蘭が咲くのもおもしろいですね。
- グリーンの胡蝶蘭
花が枯れてしまった後は、肉厚な葉がグリーン(観葉植物)として楽しめます。
まず、茎を支柱から外して枯れた部分を切ります。支柱も取ってしまえば、写真のように青々とした状態になります。葉が枯れない限り、花が咲いている時と同じ環境で育ててみると、新しい芽や根が出てきます。着生させなくても十分そのままで鑑賞できます。